海の七不思議。今回はウミガメが産卵する時に涙を流す理由について紹介していきたいと思います。
一度でいいから生でウミガメの産卵を見てみたい!と思う人も少なくないはず!ウミガメの産卵シーンには感動しますよね!
そんなウミガメの産卵ですが、ウミガメが産卵する時に流す涙はヒトと同じように陣痛のような痛みによるものだと思ってませんか?ボクはそう思うとなんだか見ているのがつらくなってしまったのですが…実は、ウミガメのような卵を産む生き物には陣痛はなく産卵時に痛みを伴うことはないそうです。
ではなぜ涙を流すのか?ウミガメの生態と産卵の時に涙を流す理由について紹介していきたいと思います。また日本でもそんなウミガメの産卵を見ることができる場所(スポット)がありますので紹介していきます!
ウミガメが産卵の時に涙を流す理由とは?
ウミガメが涙を流しながら産卵するシーンに涙したことがある人も多いのではないでしょうか。
そんなウミガメですが、産卵の時になぜ涙を流すのでしょうか?その理由というのが「体内の塩分の調整」のためなんです!また目の渇きを防ぐ役割もあると言われています。
「え??痛みによるものじゃないの??」と思ったかもしれませんが、実は痛みや苦しみ、悲しみから涙している訳ではなかったのです。
ボクはヒトと同じような痛みによるものだと思っていたので、涙を流しながら産卵をするウミガメを見たときには目も当てられない思いでしたが、この事実を知ってからはウミガメの産卵シーンを見て心を痛めることなく、感動の涙を流せるようになりました。
ウミガメの産卵時の涙の真相は「体内の塩分の調整」
「体内の塩分の調整」というと実際どのようなことかと疑問に思われたかもしれませんね。
ウミガメは一生のほとんどを海の中で過ごすのですが、その時に死活問題となるのが海の塩分濃度なんです。意外かもしれませんが、ウミガメも人間と同じように塩分を取りすぎては体に悪いんですね。ですが海の中ですのでエサを食べる際にどうしても体内に海水が入ってきてしまいます。そこで一度体内に取り込んでしまった塩分を体外に排出する役割をしているのがこの「涙」なんです。
目の横にある「塩線」から塩分を排出することで体内の塩分を調整しているのです。つまり観察することはできませんが、ウミガメは産卵時だけではなく海の中にいる時にも涙を流しているのです。
ウミガメの産卵を見ることができる場所
ウミガメの産卵を一度は見てみたい!と思っている人も多いですよね!そこで日本でウミガメの産卵を見ることができる場所(スポット)を紹介していきたいと思います。
小笠原村父島(小笠原諸島)
世界自然遺産に登録されている小笠原諸島ではなんと40か所にも及ぶ産卵箇所が報告されてるウミガメの国内最大繁殖地です。東京港竹芝桟橋から船で26時間かかる小笠原ですが、一度でいいので訪れてみたい場所ですね。
ウミガメの産卵の観察には小笠原観光協会のホームページで情報を公開していますのでそちらを参考にしましょう。
和歌山県みなべ町 千里の浜
住所:和歌山県日高郡みなべ町山内
アカウミガメの産卵地です。5月~8月の産卵期にはほぼ毎日のようにウミガメの産卵が行われていてその様子を観察することができます。ここ千里の浜でウミガメの産卵を観察したい場合には事前にみなべ町教育委員会に申請を行う必要があります。(自主的に観察するための申請)
申請やウミガメの観察についてはこちらになります。
鹿児島県屋久島 永田いなか浜
鹿児島県はウミガメの産卵数日本一だと言われていて、屋久島の永田いなか浜ではシーズンになると1万頭以上のウミガメが産卵のために上陸します。
まとめ
今回はウミガメが産卵する時に流す涙の真相について紹介させていただきました。痛みに苦しみ涙を流しているのかと思っていたので「体内の塩分の調整」のためだったことが分かりホッと安心するとともにウミガメについて知ることができてよかったです。
それではこの記事を最後まで読んでいただきましてありがとうございました。