2019年5月26日に、中国・四川省臥竜の自然保護区で野生の白いジャイアントパンダが撮影されネットで話題となっています。
野生の白いパンダが撮影されたのはこれが初めてで、カメラに姿を現した白いパンダは1歳~2歳ほどだそうです。
そんな白いパンダですが、ネットでは「本当にパンダなのか?」「白くまではないのか」と中国の報道に疑う人も。
そこで今回は、中国で撮影された白いパンダは本物なのかについて調べてみるとともに、白くなった原因についても調べていきたいと思います。
【画像】中国・野生の白いパンダは白くま?本物なの?
中国・四川省臥竜の自然保護区で野生の白いジャイアントパンダが撮影されネットで話題となっています。
その白いパンダの画像がこちらです。
「ほんとだ!白いパンダだ!」と思いたいところでしたが、正直、本当にパンダなの?白くまじゃないの?と思ったところ、ネットでも同じように考えていた人がいたようですね。
白いパンダって白クマでは!?笑
— なな (@7iro73) May 26, 2019
白いパンダ、もうただの白熊じゃん
— フロー@空飛ぶ鹿肉の常連客概念 (@flumen_aquarium) May 26, 2019
し、しろいパンダってw w w
そ、それもう白いくまですやんw w w— タくマ(鯖の味噌煮) (@RKJfArQQzkhf5Ji) May 26, 2019
白いパンダってもうシロクマでいいじゃん
— ナツキ (@kurtcobain_vogt) May 26, 2019
パンダといえば、白と黒の模様が特徴なだけに、この真っ白なパンダは、パンダらしくないですよね…。
世界には茶色のパンダも
実は、この白いパンダの他に、茶色のパンダもいるのです。
その茶色のパンダがこちらです。
こちらの茶色のパンダは、生後2ヵ月の時に中国山間部の自然保護区で発見され、母親が育児放棄をしていたことからパンダ保護センターに引き取られたそうです。
幼少期には、その見た目の違いから他のパンダから避けられるようなこともあったそうです。
原因については遺伝子の突然変異とされてますが、詳しいことは分かっていないそうです。
【画像】中国・野生の白いパンダ!原因はアルビノ
今回発見された白いパンダは、アルビノが原因だといわれています。
アルビノとは、
メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体
つまり、突然変異などで生まれつきメラニンが欠乏していて、それが原因で体毛や皮膚が白くなります。また、瞳孔は毛細血管の透過により赤色になります。
白うさぎや、白へびが有名ですが、私たちヒトやペンギンなども確認されています。
ほとんどの場合、視覚的な障害を伴い、日光による皮膚の損傷や皮膚がんのリスクが非常に高く、外部から発見されやすいため、自然界での生存は極めてまれです。
目が見えない上に、天敵から見つかりやすいなんて、自然界じゃ不利過ぎますよね…。
ホワイトタイガーもアルビノ?
「白い動物ってアルビノって言うんだ!」と思った人に補足です!
白い動物が、必ずしもアルビノが原因で白いわけではありません。
例えば日本でも動物園で大人気のホワイトタイガー。ホワイトタイガーはアルビノとは異なる白化型で、「白変種」と言われるものです。
遺伝子の突然変異であるアルビノに対して、「白変種」はホッキョクグマやハクチョウのように、氷河期時代には保護色として有能だった白い種類の動物だといわれています。
「白変種」はアルビノと違いメラニン産生能力は正常で、アルビノの瞳孔が赤く透けるのに対し、「白変種」の瞳孔は黒いのが特徴です。
まとめ
今回は、中国で撮影された白いパンダは本物なのかについて調べてみるとともに、白くなった原因について紹介させていただきました。
それでは最後までこの記事を読んでいただきましてありがとうございました。
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