オーストラリアでは、2019年9月以降山火事が頻発し、11月には規模が拡大。現在も燃え続けていて、被害は拡大しています。
東部ニューサウスウェールズ州では、約800戸の住宅が焼失。焼けた森林は年平均の10倍を超えてしまいました。
オーストラリアの大都市シドニーにも、周囲で起きた火災の煙が流れてきて、大気汚染が深刻化しています。
今回は、オーストラリアで発生している山火事の原因や、現在の状況、募金先について調べていきたいと思います。
オーストラリアで山火事多発!
オーストラリアでは、2019年9月頃から山火事が相次いで起きています。
犠牲者が23人が出るなど、被害が拡大しています。
報道されている内容が、こちらです。
オーストラリアで深刻な森林火災がつづき、犠牲者23人が出るなど、被害が拡大している。森林に生息する動物たちにも甚大な被害をもたらし、火災で最大8000頭のコアラが犠牲になっているという。
オーストラリアでは2019年9月ごろから、南東部のニューサウスウェールズ州やビクトリア州で大規模な森林火災が相次いでいる。
異常な高温と乾燥によって火災が発生しやすい状況が続いており、消化活動も難航しているという。
1月4日時点で犠牲者の数は23人にのぼり、1500棟以上の家屋が被災した。焼失した面積は500万ヘクタールに及んでいるという。
煙と灰は、シドニーの都市部にまで広がった。
森林火災の影響は、人の生活だけではなく、動物たちにも甚大な被害をもたらしている。
シドニー大学の生態学者は、これまでに約4億8000万の哺乳類、鳥類、爬虫類が死んだと推定している。
現場になっている森林はコアラの生息地として知られており、ニューサウスウェールズ州では1万5000~2万8000頭のコアラが生息しているとされる。
地元メディアの「News.com」は、「最大8000頭のコアラが4カ月以内に死んだと考えられる」と報じた。
オーストラリア連邦政府のスーザン・レイ環境相は、「地域に生息するコアラのうち30%以上が死んだ可能性がある」と述べた。
出典:ハフポスト日本版
森林火災は、生態系にも被害を及ぼしています。
オーストラリアを象徴するコアラも、最大で8000頭近くが犠牲になっています。
オーストラリア山火事の原因はユーカリ?
オーストラリアで多発する山火事。原因はいったい何なのでしょうか。
原因1:ユーカリ
オーストラリアと言えば『コアラ』。コアラの好物と言えば、『ユーカリ』ですよね。
ユーカリは「ガソリンの木」とも言われ、油が採れる木です。
ですので、いったん火が付くと勢いよく燃えます。
風に乗って飛んできた火の粉によって、ユーカリが燃え出し、山火事が相次ぐようです。
原因2:落雷
オーストラリアは南半球にあるため、日本とは季節が反対です。つまり、オーストラリアは今が夏になります。
日本よりも乾燥しており、落雷をきっかけに、山火事が発生。
そして、強い風が吹くことで、火の粉が遠くに飛んで火災が多発するそうです。
原因3:異常気象
オーストラリア東部では、過去数年間干ばつに襲われ、非常に乾燥しています。
2019年12月には、オーストラリア全土の平均最高気温が40度を超えて2日連続で過去最高を更新。
インド洋の海水温度が変化する現象が影響を与えているといった、気象局の分析もあります。
平年より気温が高く、雨が少ない天気が続く、異常気象も森林火災の原因の一つになっているようです。
オーストラリア山火事、現在の状況は?
2020年1月4日時点での、オーストラリアの山火事被害は下記のとおりです。
犠牲者の数は23人にのぼり、1500棟以上の家屋が被災した。焼失した面積は500万ヘクタールに及んでいるという。
シドニー大学の生態学者は、これまでに約4億8000万の哺乳類、鳥類、爬虫類が死んだと推定。
最大8000頭のコアラが4カ月以内に死んだと考えられる。
500万ヘクタールは、東京ドーム約107個分の面積になります。
自然豊かなオーストラリアですから、動植物の被害も尋常ではないですね。
消火活動は、2020年1月6日現在も続いています。
コアラを救う活動、募金先は?
オーストラリアの山火事で被災しているコアラ。
その被災したコアラのための募金活動が、オーストラリアではオンラインで立ち上がっています。
ポートマッコリー・コアラ病院(Port Macquarie Koala Hospital)は「森林火災で被災して喉が渇いたコアラたちを助けよう」と呼び掛け、野生のコアラ用の自動給水所を設置する資金を調達する募金をクラウドファンディングサイト「ゴー・ファンド・ミー(GoFundMe)」に立ち上げた。
当初の目標金額は、2万5000オーストラリア・ドル(約184万円)だったが、国内外から2万人以上が寄付を寄せ、寄付金額は21日までに100万オーストラリア・ドルに達した。ゴー・ファンド・ミーによると、これは2016年に豪国内向けサイトが発足してから2番目に多い募金額で、今年に限れば最高額だという。
ゴー・ファンド・ミーでは、今回の森林火災に関連した募金活動がこの10日間で700件立ち上げられ、寄付金総額は既に約200万オーストラリア・ドル(約1億4800万円)に上っている。個別の寄付金額が2番目に多いのは、消防団と被災者を支援する募金で、6万オーストラリア・ドル(約440万円)が集まっている。
出典:AFPBB News
まとめ
今回は、オーストラリアで起きている山火事について、その原因や現在の状況、募金先について調べていきました。
ユーカリが火災の一因になっているのは、驚きましたね。早く消火すされることを祈るばかりです。
それでは、最後までこの記事をお読みいただきまして、ありがとうございました。