【動画】民主の女神周庭（アグネス・チョウ）、香港国家安全維持法違反容疑で逮捕！！

２０２０年８月１０日、香港の民主化運動の象徴のように報道されてきた「民主の女神」周庭（アグネス・チョウ）さんが香港警察に逮捕されて騒然としています。

２０１４年に起こった香港民主化運動の「雨傘運動」のスポークスパーソンとして日本でも一躍有名になり、

また、２０１９年の反政府デモで参加者をあおったということで裁判で有罪判決を受けていました。

６月３０日に施行された国安法の違反容疑で民主化運動の主要人物が逮捕されたのは初めてとなります。

そこで今回は周庭（アグネス・チョウ）さんの逮捕時の映像と逮捕前の映像を入手しましたのでご覧ください。

また、プロフィールを振り返るとともに、今回の逮捕について世間の声を集めてみました。

周庭（アグネス・チョウ）さん、香港国家安全維持法違反容疑で逮捕！！

２０２０年８月１０日、香港警察は、香港の民主活動の象徴的な存在の周庭さんを、国家安全維持法違反容疑で逮捕しました。

具体的な罪状は明らかになっていないですが、周さんのフェイスブックによると、「国家の分裂を扇動した容疑」だと、関係者が代理で書き込んでいるようです。

周さんは、同日フェイスブックに「朝から自宅周辺に不審な人がいて、写真を撮ったりしている。こんなことは初めてで、少し怖い」と伝えていました。

実際の記事はこちら。

【香港＝藤本欣也】

香港警察は１０日夜、２０１４年の香港民主化運動「雨傘運動」のリーダーだった周庭（アグネス・チョウ）氏（２３）を香港国家安全維持法（国安法）違反容疑で逮捕した。

周氏逮捕の前には外国勢力と結託して国家の安全に危害を加えたなどとして、香港紙、蘋果（ひんか）日報の創業者、黎智英（ジミー・ライ）氏（７１）や同紙社長ら少なくとも９人を同法違反などの容疑で逮捕した。

６月３０日に施行された国安法の違反容疑で民主化運動の主要人物が逮捕されたのは初めて。

「国安法による弾圧」（民主派）が本格化し、主要メンバーの逮捕が相次ぐ恐れがある。

周氏の詳しい容疑は明らかになっていない。周氏は雨傘運動の際、民主化運動の「女神」と称された。流暢（りゅうちょう）な日本語を使い、香港民主化運動の理解を求める講演を日本で行ってきた。

また、黎氏が創業した蘋果日報は香港政府や中国共産党への批判的な論調で知られる。警察は１０日、同紙を発行する壱伝媒（ネクスト・デジタル）本社を家宅捜索した。

黎氏の息子２人も逮捕された。この日の捜査は香港警察内に設けられた国安法部門が指揮した。

実業家の黎氏は香港民主化運動の有力な支援者。黎氏は昨年、米国でペンス副大統領やポンペオ国務長官らと面会。中国当局は反政府デモの「黒幕」「民族のくず」「米英の走狗（そうく）」などと非難していた。

黎氏は国安法施行前の６月下旬、産経新聞のインタビューに「国安法により一国二制度の香港は死に至る」と述べ、「私は（同法違反容疑で）逮捕、収監されるだろう。（公判では）法治と自由の重要性を訴えていく」と語っていた。

周庭さん逮捕時の映像

逮捕時の映像はこちら。

車に乗ってからは手錠は外されたのでしょうか、髪をかき上げる自由は確保してもらっているようです。

周庭が連行された時の動画…
現在は彼女が「扇動分裂」で逮捕されたとの情報しかない。#周庭 #国安法 pic.twitter.com/ee3Ac6tLxy

— hklemontea (@hklemontea) August 10, 2020

周庭さん逮捕前インタビューの映像

こちらは８月５日の周庭さん逮捕直前の様子です。

裁判所から有罪の判決を受けた後のインタビューです。

香港民主派の女性リーダー周庭氏有罪、日本に支援呼びかけ
オリジナル版は→https://t.co/XPmzJ2BM4P pic.twitter.com/quMTG1UtmO

— 毎日新聞映像グループ (@eizo_desk) August 5, 2020

国家安全維持法に対して香港では大きな恐怖感があると、その心境を伝えています。

周庭（アグネス・チョウ）さんのプロフィール

名前：周庭（アグネス・チョウ）

生年月日：１９９６年１２月３日

出生地：香港

出身地：香港

出身校：香港浸会大学

所属：香港衆志（デモシスト）(２０１６ー２０２０)

２０１６年４月１０日ー２０１７年４月４日／副事務局長

２０１７年４月４日ー２０２０年６月３０日／常務委員

２０１４年雨傘運動で一躍有名になりました。

中国と香港は１国２制度と言いながら、香港人の民意は政治には反映されず、中国政府の意向に左右される制度が続いていて、普通選挙を求める民衆の不満が雨傘運動へとつながりました。

そこでデモの先頭に立ち、「誰もが立候補できる選挙を！」と声を上げていた周庭（アグネス・チョウ）さんは「民主の女神」や「香港のジャンヌダルク」と称賛されました。

しかし、このデモも目的を果たせず終わっています。

世間の声

今回の逮捕について世間の声を集めてみました。

涙が出る。こんな悔しいニュース。いくら覚悟を持って活動していたと言ったって…今彼女はどんなに怖い思いで過ごしているだろう。悲しい。悔しい。何とかしてください！@AbeShinzo #FreeAgnes #周庭氏の逮捕に抗議する

「国家の利益」という一件大層に見える概念は、結局は国家中枢に居座っている権力者に都合よく解釈される支配の道具。その典型例が中国共産党政府が作り、民主活動家を弾圧している国安法。自由と民主主義を守る為には、何処までも「個人の権利自由」から離れてはならない。 #周庭氏の逮捕に抗議する

異邦人@Narodovlastiye

りんご日報の黎智英氏も逮捕、そして周庭氏も逮捕…本当に中国共産党のやり方は汚い！国際社会は連帯して不当に逮捕された人達の早期釈放を！親中派と言われる議員達はこの状況をどう思っているのだろうか？聞かせて欲しい。 #周庭氏の逮捕に抗議する #FreeAgnes twitter.com/hongkongfp/sta…

周庭さんをはじめとした香港民主派への弾圧に抗議します…🍀🌿 民主主義を守ることは自分達を守ることです…。世界にこの気持ち広がれ〰️⭐️※。.:*:・’°☆❇️ #FreeAgnes #周庭氏の逮捕に抗議する

戦前の日本で、治安維持法が荒れくるい、国民主権、戦争反対を主張した共産党員や、民主主義者、知識人が弾圧され、虐殺、獄死、終戦まで投獄された。同じ事が今中国で起きている。 #周庭氏の逮捕に抗議する

中国国民個人のことをどうこうとは思いませんが、中国共産党のやり口には納得できない、許されないことがあります。 #周庭氏の逮捕に抗議する

#周庭氏の逮捕に抗議する逮捕をした時点でこれはもう民主主義とは言えない。香港の一国二制度の崩壊。香港にいる活動家の方は他国に逃げた方がいい。

「これからも一生懸命自由と民主主義のために頑張っていきたい。日本の皆さんもどうか私だけでなく頑張っている香港の若者たちに注目していただきたい」しかと受け止めます。周庭氏や黎智英氏らの逮捕。表現の自由、報道の自由に対する萎縮的効果は計り知れません。 #FreeAgnes twitter.com/asahi_photo/st…

周庭さんの北大公共政策大学院フェロー就任を喜んだ身として、今回の逮捕は残念と言わざるを得ない (もちろん香港当局に対して)

#FreeAgnes 　#周庭氏の逮捕に抗議する　というスレッドが多くできています。

それだけ注目されているのでしょう。