「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」などに続いて「アポ電強盗」という詐欺が増えているのをご存知ですか?
年々巧妙化して被害が後を絶たない高齢者を狙った詐欺ですが、このアポ電強盗では2019年2月28日に東京都江東区東陽で80歳の女性が殺害される凶悪事件にも発展しています。
そこで今回は、「アポ電強盗」についてその手口や内容、被害を防止するための対策法について紹介していきたいと思います。
アポ電強盗とは?アポ電詐欺が凶悪化する危険
近年、「アポ電強盗」という言葉を耳にする機会が多くなってきました。
アポ電強盗とは、オレオレ詐欺や振り込め詐欺によるアポ電詐欺の新しい手口で、指定された場所で現金の受け渡しをするのではなく、現金を自宅に取りに来る(奪いに来る)特殊詐欺のことをいいます。
アポ電強盗では、2019年2月28日には東京都江東区東陽で80歳の女性が殺害される強盗殺人事件にも発展していて、命をも脅かす大変危険な詐欺であることが懸念されます。
アポ電詐欺とは?
アポ電詐欺とは、警戒心を緩めたり、詐欺が可能かどうかをチェックしたりする電話で、息子などの内の者になりすまし、1回目の電話では自身の電話番号が変わったことだけを伝え、やや時間をおいて2回目の電話で金銭を要求するものです。
手口や内容を知って対策しよう!電話の取り方で被害防止!
それでは実際にあった「アポ電強盗」の手口や内容について紹介します!手口や内容を知っていれば「アポ電強盗」にいち早く気付くきっかけになると思います。
2019年1月11日
被害にあったのは、渋谷区初台1丁目の一軒家に住む90代と80代の高齢の夫婦で粘着テープで手足を縛られ2000万円を奪われました。この事件は2日前に息子を名乗る男性から「病気になってお金が必要になった」と事前に電話があったそうです。
2019年2月1日
渋谷区笹塚2丁目の一軒家で、80代と70代の夫婦が結束バンドで両手足を縛られたり粘着テープで口をふさがれたりして約400万円を奪われました。この事件でも、事前に歯科医の息子から「患者の治療に失敗し、お金が必要になった。家に現金があるか」という電話がかかってきていたそうです。
2019年2月28日
東京都江東区東陽のマンションに住むひとり暮らしの80歳の女性で、この女性は口や手足を粘着テープで縛られ死亡しているのを発見。被害額はわかっていませんが、事前に資産額を聞き出すようなアポ電がかかってきていたことを女性が知人に話していたそうです。
2019年2月には別の「アポ電強盗」では逮捕者もでています。
アポ電強盗の手口とは
犯行グループはまず「アポ電詐欺」を行ってきます。そこで警戒心を緩めたり、詐欺が可能かどうかをチェックしています。そして、個人情報、資産情報、家族構成の3点を確認し次のことを確認します。
・高齢者の一人暮らし、または夫婦で暮らしている
・家に多額の現金や資産がある
・住所の特定
これら3点を条件として「アポ電強盗」では確認をしています。
「アポ電強盗」はオレオレ詐欺や振り込め詐欺の一環である可能性が高いため、あらかじめアポ電強盗を狙っての犯行ではなく、条件に合わせて犯行の手口を変えている可能性が高いです。
アポ電強盗の対策は?
アポ電強盗への対策としては「電話に出ない」ことが何よりも効果的な対策になるといえるでしょう。ですが実際には、電話に出ないというのは難しいですよね、どのような要件でいつ誰からかかってくるのか分からないのが電話ですからね。
ですので最低限、自宅の電話機には身内の電話番号や必要がある番号は電話機本体に登録しておきましょう。
そして、登録していない番号や非通知などでかかってきた場合には、息子と名乗られても個人情報や自宅の住所などは絶対に言ってはいけません。
また警察官や配送業者などが名前や住所を電話で聞いてくるなんてことは絶対になりませんので、その場合には疑いを持つよう気を付けましょう。
まとめ
今回は、「アポ電強盗」についてその手口や内容、被害を防止するための対策法について紹介させていただきました。
詐欺の形は年々巧妙化していて、気を付けようと注意喚起していてもなかなか被害は減りません。そしてオレオレ詐欺や振り込め詐欺の逮捕者を多くなってきた近年では現行犯逮捕を恐れ自宅に強盗に入る「アポ電強盗」が増えているといわれています。命の危険もあるアポ電強盗ですので、できる限りの対策をして被害にあわないようしましょう。
それでは最後までこの記事を読んでいただきましてありがとうございました。
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