2019年12月13日、ブラック企業大賞企画委員会は、『今年1番のブラック企業』を決める「第8回ブラック企業大賞」の候補企業を発表しました。
「ブラック企業大賞」とはいったい何なのか、また、歴代ブラック企業大賞受賞企業について調べていきたいと思います。
そして、栄えある(?)2019年ブラック企業大賞はどこに輝くのか、ノミネート企業を紹介します。
ブラック企業大賞とは
2012年から毎年恒例となっているブラック企業大賞。いったいどんな企業が受賞する賞なのでしょうか。
ブラック企業大賞は、従業員に長時間労働を強いる、残業代を未払いにする、いじめやハラスメントがあるなど、労働環境に問題があった企業を、弁護士や大学教授、ジャーナリストなどからなる実行委員会が選出し、皮肉を込めて“賞”を贈る企画。
という位置づけになっています。
有識者が集まって贈るブラックユーモアというところでしょうか。絶対に大賞には輝きたくないですね。
歴代ブラック企業大賞を紹介
2012年から始まったブラック企業大賞。それでは、順を追って、受賞企業を見ていきましょう。
受賞企業を見て、その年何が話題になっていたかがわかります。
2012年
大 賞:東京電力 株式会社
市民賞:株式会社 ワタミ
特別賞:株式会社 ウェザーニューズ
ありえないで賞:株式会社 ゼンショー
業界賞:【SE業界】株式会社 フォーカスシステムズ、株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
2013年
大 賞・一般投票賞:ワタミフードサービス株式会社
業界賞・アパレル業界:クロスカンパニー株式会社
特別賞:国立大学法人 東北大学
教育的指導賞:株式会社ベネッセコーポレーション
2014年
大 賞:株式会社ヤマダ電機
WEB投票賞:株式会社ヤマダ電機
業界賞:【アニメ業界】株式会社 A-1 Pictures
【エステ業界】株式会社 不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)
特別賞:東京都議会
要努力賞:株式会社ゼンショーホールディングス(すき家)
2015年
大 賞:株式会社セブンイレブンジャパン
WEB投票賞:株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社)
ブラックバイト賞:株式会社明光ネットワークジャパン(明光義塾)
特別賞:暁産業株式会社
アリ得ないで賞:株式会社引越社関東(アリさんマークの引越社)
2016年
大 賞:株式会社 電通
業界賞:ディスグランデ介護株式会社(「茶話本舗」FC企業)、株式会社プリントパック
ブラックバイト賞:DWE JAPAN株式会社(「しゃぶしゃぶ温野菜」FC企業)
特別賞:日本郵便株式会社
ウェブ投票賞:日本郵便株式会社
2017年
大 賞: 株式会社引越社・株式会社引越社関東・株式会社引越社関西
特別賞:大成建設株式会社・三信建設工業株式会社
業界賞:新潟市民病院
ブラック研修賞:ゼリア新薬工業株式会社
ウェブ投票賞:日本放送協会(NHK)
2018年
大 賞: 三菱電機株式会社
特別賞:株式会社⽇⽴製作所、株式会社⽇⽴プラントサービス
市民投票賞:財務省
有給ちゃんと取らせま賞:株式会社ジャパンビバレッジ東京
※出典:ブラック企業対策ガイド
2019年ブラック企業大賞はどこの企業に?
2019年12月13日に、ブラック企業大賞企画委員会がノミネート企業を発表しました。大賞の発表は、2019年12月23日です。
ノミネートしたのは、以下の企業です。
KDDI、セブン-イレブン・ジャパン、電通、ロピア、長崎市、トヨタ自動車、三菱電機、吉本興業、楽天
以前、賞を受賞した企業の名前がちらほら。
ブラック企業大賞企画委員会は、こうコメントしています。
選定作業をする中で、かつて受賞した企業の名前が出てくると虚しいものを感じる
皮肉を込めた賞を二度と受賞しないようにとの願いがこもったブラック企業大賞ですから、何の効果もなかったのかと思わざるを得ない結果ですね。
まとめ
今回は、ブラック企業大賞について、歴代ブラック企業大賞受賞企業や、2019年の受賞企業について調べてみました。
2019年の大賞は、2019年12月23日に発表になります。
働き方改革が話題になっている昨今、労働状況が少しでも改善されると良いですね。
それでは、最後までこの記事をお読みいただきまして、ありがとうございました。